春よ 〈ミニ詩集〉
春よ、来い。早めに来い。
時間守れ。もう既にだいぶ遅れている。早く来い。
晴れろ。
桜、咲け。ふきのとう、芽吹け。つくし、伸びろ。タンポポ、盛れ。
お前らが頼みの、綱。物的、証拠。
毎日この時間、"hey baby"みたいな発音で「ゲロ吐きそう」って言ってる。ふふ
虚空にツッコミいれてて草。草通り越して薔薇。薔薇伝って鬱。鬱越えて春。すーごい鬱。長い春。行方をうかがってみる。飯も食う。オンラインにも四季あるってマ???
週末だからって別に生活はつづくよどこまでも。別に。別々に。別々々に。
慕いの行がゆきすぎて
出家も辞さない今日この頃、
指折りだけでは飽き足らず
砂の粒を数える始末
恋は盲目とは省き申したもので。
海岸レコードの声がアイスティーの氷とおなじ形状で聞えて、
私あなたと、80年代を生きちゃった。
こんなことができるなら。
雨季の曲線、そのままジェットコースターにして十一月へ。
来るな八月、ねえ九月。
日のべの利かない暦を渡って。